for Startups Tech blog

このブログのデザインを刷新しました。(2023/12/26)

Elasticsearch Aggregationsを使用してファセット検索のコンテンツ数を取得したお話

はじめに

こんにちは、エンジニアインターン生の光岡です。

STARTUP DBのエンジニアをしています。

今回は、STARTUP DBでElasticsearch Aggregationsを使用したファセット検索数の取得を実装したので詳細を書いていこうと思います。

Elasticsearchとは

Elasticsearchとは、分散型で無料かつオープンな検索・分析エンジンです。*1 スケーラビリティと高可用性に優れているため、多くのサービスで検索システム、ログ分析などに活用されています。
STARTUP DBも企業等の検索機能にElasticsearchを使用しています。 13,000社以上の企業検索の高速化を実現するため、日々改良を加えながら活用しています。

STARTUP DBが抱えていた課題

STARTUP DBではファセット検索を設置しユーザーに検索の切り口を提示しています。検索タグごとにコンテンツである企業数を表示していますが、この数値の更新を行うバッチ処理の負荷が高いという課題がありました。

ファセット検索とは

ファセット検索(ファセットナビゲーション)とは、サイトのナビゲーションの種類を指す用語です。
ユーザーに検索条件を入力させるのではなく、あらかじめユーザーに使いやすいであろう検索条件をサイト側が用意しておき、ユーザーはそれを選ぶだけでコンテンツを絞り込んでいけるような仕組みのことを指します。*2

またSTARTUP DBでは、各タグの右側に、そのタグの検索でヒットする企業数を表示しています。

タグ一覧ページ f:id:hiromitsuoka:20220328184708p:plain

メディアタグによる検索 f:id:hiromitsuoka:20220328184723p:plain

更新処理とパフォーマンスの問題

今まではタグを起点にした検索で企業数を取得していました。
しかし、タグの個数分Elasticsearchにクエリを発行するためパフォーマンスがよくありません。また、企業数の取得は1時間に1回のバッチ処理を利用して更新していたため、そのタイミングだけ繰り返しリクエスト数が上昇していました。

下記グラフは深夜時のリクエスト数のため、バッチ処理以外のリクエスト数は少ないですが、日中はリクエスト数が増加し、リクエスト数が多いことによるエラーが数件発生してしまい、急いで対応する必要のある課題でした。

f:id:hiromitsuoka:20220328184536p:plain
Elasticsearchに対するリクエスト数の推移

解決策

STARTUP DBが検索で利用しているElasticsearchにはAggregationsという、ある特定の条件に基づく集計結果を1つの応答にまとめて返す機能があります。
今回はこのAggregationsを利用することで、タグに紐付く企業数を1回のリクエストで取得できるよう改善します。

Aggregationsとは

ElasticsearchにはAggregationsという機能があり、データの統計情報をグループ化したり展開したりすることができます。検索を実行すると同時に、その検索によるヒットの結果とは別に、集約された結果を1つの応答にまとめて返すことができます。SQLの場合、GROUP BYと同等の機能になります。

公式ドキュメントに掲載されている例として、米国口座の位置情報を保持したElasticsearchに対して、全ての口座を州ごとにグループ化して、下記のような1回のレスポンスに全ての結果を返すことができます。*3

{
  "took": 29,
  “timed_out”: false,
  “_shards”: {
    “total”: 5,
    “successful”: 5,
    “failed”: 0
  },
  “hits” : {
    “total” : 1000,
    “max_score” : 0.0,
    “hits” : [ ]
  },
  "aggregations" : {
    "group_by_state" : {
      "doc_count_error_upper_bound" : 20,
      "sum_other_doc_count" : 770,
      "buckets" : [{
        "key" : "ID",          # アイダホ州
        "doc_count" : 27
      }, {
        "key" : "TX",          # テキサス州
        "doc_count" : 27
      }, {
        "key" : "AL",          # アラバマ州
        "doc_count" : 25
      },  {
        "key" : "MD",
        "doc_count" : 25
      }, {
        "key" : "TN",
        "doc_count" : 23
      }, {
        "key" : "MA",
        "doc_count" : 21
      }, {
        "key" : "NC",
        "doc_count" : 21
      }, {
        "key" : "ND",
        "doc_count" : 21
      }, {
        "key" : "ME",
        "doc_count" : 20
      }, {
        "key" : "MO",
        "doc_count" : 20
      },]
    }
  }
}

また、Aggregationsには合計や平均などを計算して出力するMetric、他の集計結果から入力を得るPipeline、フィールド値や範囲の基準に基いてグループ化するBucketの3つの集計のカテゴリーが存在します。*4

今回の実装ではフィールド値にタグ名を指定してグループ化する必要があるため、Bucketを使用します。

実装

今回の実装では、各タグに紐付く企業数を1回のリクエストで取得していきます。 Aggregationsを用いたクエリを作成し、レスポンスを確認してみます。

クエリ作成

先ほど述べたBucketによる集計を行うため、Terms aggregationによるfield指定で、タグ名毎にbucketを作成して集計していきます。

また、企業情報を持つドキュメントは一部ネストした状態でデータを保持しています。今回対象のタグもネストして保存しているため、Nested aggregationを参考にして企業数を集計するクエリを作成します。

* 企業情報のドキュメント構成(mapping)

"mappings" : {
  "dynamic" : "false",
  "properties" : {
    "id" : {                    # 企業ID
      "type" : "integer"
    },
    “name”: {                   # 企業名
      “type” : “keyword”
    },
    “tags” : {                  # タグ情報
      “type” : “nested”
      “properties” : {
        “id” : {                # タグID
          “type” : “integer”
        },
        “name” : {              # タグ名
          “type” : “text”
          “analyzer” : “synonym_keyword_analyzer”
        },
        “slug” : {              # タグのslug
          “type” : “keyword”
        }
      }
    }
  }
}

企業のID、名前などの情報の他に、タグのID、名前、slugをネストさせて構成しています。

タグ毎に集計する際、tag.slugをfieldに指定しグループ分けします。

* 企業数を集計するクエリ

aggs : {
  “tags” : {
    “nested” : {
      “path” : “tags”
    },
    “aggs” : {
      “tag_slug” : {
      “terms” : {
        “field” : “tags.slug”,
        “min_doc_count” : 0,
        “size” : 10000
        }
      }
    }
  }
}

実装上の工夫

クエリ作成時に、ネストしたaggs内でsize指定を行わないと、企業数がタグ10件分しか返ってきませんでした。
原因は、既存のクエリで設定している、ある条件による検索のヒット数に対するsize指定が、ネストしたaggs内での集計結果数には反映されないことでした。そのため、sizeの指定が無い場合、Elasticsearchはデフォルトで10件のみを返します。 今回は、Elasticsearchで設定でき得る最大値の10000を指定して対応しています。

レスポンス

上記のクエリを使用することで、buckets内に ”key”, “doc_count” の組み合わせで、各タグに紐付く企業数の一覧を取得することができます。

{
  .
  .
  “aggregations” : {
    “tags” : {
      “doc_count” : 100,
      “tag_slug” : {
        “doc_count_error_upper_bound” : 0,
        “sum_other_doc_count” : 0,
        “buckets” : [
          {
            “key” : "b2c",
            “doc_count” : 10
          },{
            “key” : "b2b",
            “doc_count” : 9
          },{
            “key” : "media",
            “doc_count” : 8
          },{
            “key” : "finance",
            “doc_count” : 7
          },{
            “key” : "entertainment",
            “doc_count” : 6
          },{
            “key” : "hr",
            “doc_count” : 5
          },
          .
          .
          .
        ]
      }
    }
  }
}

バッチ処理では、このレスポンスを基に各タグの企業数をTagsテーブルに保存しています。

実装前はタグの個数分Elasticsearchにリクエストを送ってしまいましたが、1回のリクエストで取得することができました。

f:id:hiromitsuoka:20220328184418p:plain
修正後のElasticsearchに対するリクエスト数の推移

実装を終えて

1回のリクエストで全てのタグに紐付く企業数を取得できるようになったことで、負荷を下げ、安定したパフォーマンスでElasticsearchを稼働させることができるようになりました。 その結果、バッチ処理の更新期間を短くすることで、STARTUP DB専任リサーチャーが取得してきた企業情報をよりタイムリーに反映することが可能になりました。

STARTUP DBはSTANDARDプランを先月開始し、日々アップデートしています。より最新の情報をお届けできるよう引き続き開発に取り組んでいきます。

参考リンク

フォースタートアップスでやってる輪読会を紹介します

一緒に本を読む子供たちのイラスト(男の子)

 

どうも、ばやし@bayashimuraです。
今日はエンジニア組織で行われている輪読会について紹介していこうと思います。

フォースタでの輪読会

フォースタでは週に一回一時間、業務時間内に輪読会をやっています。かれこれ2年ほど続いており、エンジニアのスキルアップに寄与しています。

これまでに以下の本を読んできました。

特徴としてはプロダクトマネジメントの本から監視の本まで幅広く読んでいるところでしょうか。うちのフルサイクルな開発を行っている特徴が出ていますね。フルサイクルな開発スタイルに関しては手前味噌ですがこちらのスライドでご紹介しております。

speakerdeck.com

目的

輪読会をやる目的として3つあります。

  • メンバーのスキルレベルアップ
  • 共通言語を作る
  • チーム間の交流

メンバーのスキルレベルアップ

エンジニアという職種は、常にキャッチアップが求められる職種です。そのため現状の開発をずっと続けていくだけでは、どこかで限界が来てしまいます。キャッチアップに関して「プライベートでやってね」でもいいのですが、小さなお子さんがいるなど色々な理由でプライベートではキャッチアップ出来ないことも踏まえ業務時間をスキルアップに投資しています。また一人で読むよりも複数人で同じ本を読むことで、自分が理解出来なかったことを聞いたり、逆に聞かれて教えたりすることで理解が深まる建設的相互作用が働くことを期待しています。

共通認識を作る

もう一つの目的として、みんなで同じ本を読み同じ知識を共有することで組織の共通認識になることを狙っています。共通認識を作ることで、スピーディな議論や意思決定ができます。例えばうちのチームでテーブル設計の議論をしている際に以下のような会話が出てきます。
「それってSQLアンチパターンで出てこなかったっけ?」
「あ〜確かに。SQLアンチパターンの〜に当てはまりそう。しかも書いてあったリスクもろかぶりしそうですね。ちょっと考え直します」
テーブル構造に問題を見つけた人が、どういう構造的問題があるか、それによってどういうデメリットやリスクがあるかを一々説明しなくてもSQLアンチパターンの〜ですね、で会話が通じます。スピーディ。

チーム間の交流

フォースタは大きく分けてSTARTUP DBチームとタレントエージェンシープロダクトチームの2チームが存在します。輪読会はチーム関係なくみんなが参加します。日常業務ではそこまで交流がないため、お互いの知識が交換されるタイミングが少ないのですが、こういった輪読会を行うことで交流が発生するようにやっています。お互いのプロダクトの本に該当しそうな部分を紹介することで、お互いのプロダクト理解にも繋がります。

 

やり方

本の選び方

各々読みたい本を持ってきて「読みたい本紹介バトル」をします。

ルールはビブリオバトルと同じです。読みたい本紹介バトルは推薦人も読んでないケースが多いので「何故読みたいか」を熱く語ります。

www.bibliobattle.jp

例えば以下のような感じです。

「今我々はマイクロサービスでやっているが、マイクロサービスに対しての理解が各人でばらつきがある。ここはSam Newmanの『マイクロサービスアーキテクチャ』を輪読したい」

「先程の紹介ではSam Newmanのマイクロサービスアーキテクチャを紹介していたが、単純にマイクロサービスアーキテクチャをおすすめするだけではない(ってレビューで書いてあった)『モノリスからマイクロサービスへ』を読みたい」

「メンバーも増えてきて知識のベースラインを揃えていきたい。ここは『体系的に学ぶ 安全なWebアプリケーションの作り方』を輪読しよう」

こういった紹介をみんなで行いその後投票し、一番票が集まった本を読みます。

 

読み進め方

輪読会までにみんなで1章分くらい読んできます。以前は「みんなどうせ事前に読んでこないだろ」と思い、最初の30分をみんなで本を読む時間に当てていました。しかし参加メンバから「もっと議論する時間が欲しい」という意見が上がり、事前に読んでくる今のスタイルになりました。

その後チームに分かれチーム内で色々議論します。チームを分ける理由としては

  • 人数が多くなると発言する人が偏る
  • 「自分こんなこともわかってないことみんなにバレたくない」を抑止する

みたいな感じです。みんなが発言できるワイワイ感が出るのは、今のうちの組織だと5人くらいが丁度良さそうという感覚を持っています。

またチームの分け方も出来るだけパーソナルな面が出るような質問で分けてたりします。例えばこれまででは以下のような質問をしました。

「本を読むときは 『電子書籍派』or『紙派』」
「北海道行ったこと 『ある』or 『ない』」

前述の通り輪読会は数少ないチーム同士の交流の場であり、そこでお互いの人間性を知り共通の話題を得ることを目的にしています。ただパーソナルな部分は出てほしいのですが、そこに抵抗感や本気の対立が生じると不本意なので、出来るだけ会話に繋がりやすくかつ軽いテーマを考えるのに毎回一苦労です。

議論の進め方は基本的にその時その場で作られたチームによって違いますが、大体は「染みた一文」や「疑問に思ったところ」を会話のきっかけに40分くらい話します。過去のプロジェクト、今やってるプロダクトの話、最近twitterで見た話など、横道にそれるのは大歓迎です。みんなの中にある知識、疑問が表出するのも輪読会の良いところだと思っています。

議論中はファシリテータがファシリしながら話した内容をnotionにまとめます。みんなで勝手に修正したりもします。話したあとは、各チーム集まりチームの中で話した内容を共有します。こんな感じでちょっとずつ読み進めていきます。

本の分量にもよりますが、大体2,3ヶ月に1冊読み終わります。読み終わったらまた本の紹介バトルが始まります。

 

以上、フォースタの輪読会の紹介でした。

 

フォースタはエンジニア、デザイナー大募集中です。こういうのやりたいなーと思った方は一度カジュアルに話しませんか?

Meetyはこちら

meety.net

国内最大級の(オープンイノベーション)グローバルカンファレンス FUSE vol.2 を盛り上げたクリエイティブ

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はじめに

今回は2022年1月20日に行われた、フォースタートアップスとCIC Tokyo主催の国内最大級の成長産業支援カンファレンス「FUSE」vol.2をクリエイティブで支えたデザイナーたちがそのコンセプトや制作秘話を綴っていこうと思います。

FUSEとは?
昨年開催され3,000名以上の方が参加した、日本経済の再成長のため、スタートアップや大手企業、アカデミア、行政などの協業・共創をプロデュースするイベント、『FUSE』。

国内スタートアップエコシステムに加えて、海外セッションも多数登場。イノベーショントレンドや日本への関心についてなど、海外投資家や大手外資企業が登壇。日頃聞くことが出来ないリアルな海外市場についてお届けする成長産業カンファレンスです。

キービジュアルについて

Webサイト及びキービジュアルを制作したデザイナーの長峰です。

ヒアリングの実施

まず、プロデューサーへのヒアリングからスタートしました。
その中でもグローバルに発信していくことは特に重要視しており、日本のスタートアップを世界へ発信する場にしていく強い意志がありました。

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要件を整理するために、感性要件(感性に作用するイメージ部分)と機能要件(具体的に作用すべき部分)に分けました。

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ブランドカラーを設定しました。

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ブランドロゴ

FUSEロゴを継承しながら、比類なき挑戦を表現するためvol.2の文字はブランドカラーの描き文字としました。

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キービジュアル完成

このカンファレンスに参加される方は成長産業に期待し、挑戦している方達です。その挑戦者たち一人一人をドットに例えて、たくさんのドットがFUSEをハブにすることで繋がり、イノベーションが起こる様子を可視化しました。

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アレンジver.

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WEBサイトについて

WEBサイトはキービジュアルをベースに、コンテンツの魅力を最大限可視化していくことが必要です。今回、デザインから実装までシームレスに行う必要があったため、ノーコードツールのWebflowを使用しました。また多くの登壇者、セッションが盛り込まれているため、情報を効率的に表示させるためCMSを設計し、プロジェクトチームと連携できるようにしました。

トップ画面

トップ画面はオープニングムービーを背景とし、カンファレンスの熱量が伝わるようにしました。

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Speakers

CMSを活用し、プロジェクトチームと連携して、データベースに情報を格納するとデザインが反映する設計にしました。

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プログラム

CMSを活用し、クリックすることでオートマティックに詳細情報を表示できるように設計しました。

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詳細情報

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その他、Parallaxやfade inなどのインタラクティブ表現を駆使して、スクロールする感触を味わえるサイトを目指しました。

完成したサイトが以下です。 

fuse.forstartups.com

オープニングムービーの制作

FUSE vol.2のオープニングムービーを制作したデザイナーの多治見です。
2021年11月にフォースタに入社し1ヶ月も経たず任されたのが、こちらの映像制作でした。

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私は前職でグラフィックデザイナーとして新卒から5年間働いており、映像制作はお遊び程度でしか経験がなくこんな大々的なイベントの映像を作るには知識も経験も時間も足りない。ましてや入社1ヶ月も経ってない…イヤイヤ〜無理ですよ〜笑とやんわり断ろうと思ってました(そもそも周りも本気で任せようとも思っていなかった様子)。ですが、もしこれで動画をカッコよく作れば入社まもない自分の絶好のアピールチャンスなのでは…?と思い始め、いろんな葛藤がありつつも映像の制作を請け負うことにしました。

先ほども綴ったように、映像制作のノウハウもない私なので、まず最初はかっこいい映像を見てモチベーションを上げ、いざAE(アフターエフェクツ)を立ち上げ、制作に着手すると、文字の一つもカッコよく動かせない….というか動かし方がわからない…Adobe製品をいくつか触ったことのある自分なら感覚でどうにかなると思っていた自分を殴ってやりたい気持ちでいっぱいでした。…

それからは、YouTubeでAEの使い方を教えてくれている方の動画を見て業務中も休日も勉強をしまくる毎日でした(便利な時代に感謝)。そんな感じで日々インプットしては、試して見てうまくいったりいかなかったりを繰り返し、制作を進めていきました。

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今までグラフィックデザイナーとして静止画一枚のデザインをしていただけに、映像の動きと音楽がマッチして動いた時は、なんともいえない高揚感に襲われ、映像制作楽しい!となりました。

未熟なりに、ある知識だけで試行錯誤して映像を完成させ、社内で発表した時はいろんな方達から良い感想が頂けて、本当に挑戦してよかったと心から思いました。

ほぼ未経験の状態から1ヶ月に詰め込んでの作業でしたので、映像の改善点は数知れずですが、映像制作の楽しさを知れたので、これからも引き続き学んでいき、来年のFUSEにはもっとかっこいい映像を作れるよう精進していきたいと思います。

完成したオープニングムービーがこちらです。

youtu.be

まとめ

今回開催したイベントFUSEに関連するクリエイティブは、グラフィックデザイナーのお二人のセンスの光る完成度の高いものとなりました。すでにWebflowでコーポレートサイトを作っていたという経験も活きて、今回は短いスケジュールのなかで更新性も高いサイト構築ができたと感じています。

私たちデザイナーが所属するテックラボでは、自分の専門性を活かしチカラを発揮することは勿論、専門性を深め、そして広げるためのチャレンジをメンバーが日々行っているのが特徴と言えると思います。

成長産業支援を行うフォースタートアップスは、「(共に)進化の中心へ」というミッションを掲げています。それは私たち自身が成長していかねばならないという良い意味でのプレッシャーにもなっています。

現在(2022年2月時点)フォースタートアップスには4名のデザイナーと2名のデザイナーインターンが所属していますが、それぞれがそれぞれの場所で自分の専門性を発揮しつつ、デザイナー同士の連携も行いながら業務に取り組んでいます。
デザイン組織・デザイナー組織としてはまだまだこれからではありますが、日々コミュニケーションをとることを意識しお互いの知見を生かしたFBを行うなど、共に成長する環境が整いつつあると感じています。

まだまだ挑戦の日々ではありますが、こんなチャレンジングな環境で自分のスキルを深め、広げたい仲間を絶賛募集中です!ご興味のある方は是非一度気軽にお声がけいただき、カジュアルにお話を聞きに来て貰えたら嬉しいです。

We are Hiring!

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フォースタートアップスでは共に働く仲間を募集中です。本記事を読んで興味を持っていただけましたら採用情報をご覧ください。

「すべては、スタートアップスのために。」for Startups(フォースタートアップス)の技術スタックを紹介します(2023年7月更新)

はじめに

フォースタートアップスでは展開している各事業の中で、プロダクトや管理ツールなどを開発しています。もちろんインフラ構築から監視、開発に採用する技術選定まで全てチームで議論して採択しています。

自由度があり非常にやりがいのある環境であると感じているのですが、「実際にどんなことをやっているのかよく分からない」というお声をいただくこともあります。本稿においてサービス(プロダクト)と技術視点でフォースタートアップスの取り組みと技術スタックを紹介します。

フォースタに興味のある方や、未来の一緒に働く仲間に読んでいただけると嬉しいです!

フォースタートアップスのご紹介

「for Startups」というビジョンのもと、インターネット/IoTセクターをはじめ、Fintech、リアルビジネス領域も含めた(IT、AI、SaaS、DeepTech、DisruptTech、ドローンテック、MaaS、5G市場など)の転職支援と起業支援を中核とした成長産業支援事業を推進しています。

サービスも提供しており、成⻑産業領域に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB(スタートアップデータベース)」(※スタートアップを中心とした15,000社以上の企業情報を掲載)を展開しています。

ここからフォースタートアップスで利用されている技術スタックについてご紹介させていただきます。

「サービス」と「技術スタック」のご紹介

1. STARTUP DB

STARTUP DBは、国内最大級の成長産業領域に特化した情報プラットフォームです。

企業データベースは、15,000社を越える日本のベンチャー・スタートアップ企業の情報を保有するとともに、起業家・投資家、エコシステムビルダーの方々累計150名以上のインタビューコンテンツをリリースしています。

また、世界最大級のベンチャー企業データベース「Crunchbase」とデータ連携し、日本企業の情報を海外のプロフェッショナルに届けることで、国内の成長産業領域市場の発展に貢献しています。

企業情報は専任リサーチャー用の管理画面を用意し、毎日情報をキャッチアップして更新していくのに加え、ニュースなどの公開情報を自動収集する技術的チャレンジも行っております。

 

今後の開発について

2018年にSTARTUP DBは誕生しました。2021年3月に大幅リニューアルを行った新生STARTUP DBがリリースされました。

そして2021年7月にSTARTUP DB ENTERPRISEをリリースし、BtoB SaaSプロダクトとしてグロースフェーズに入っています。

技術スタックとしてはリニューアル時に導入していたNuxt.jsやTypeScriptのおかげで、より開発しやすく、より厳密に、より速く、新しい価値をお届けすることができるようになっています。

IEなどのレガシー環境に対する対応も、LambdaTestとJestを組み合わせた自動テストを用いることで、効率的に行っています。

今後は、STARTUP DBに蓄積された大量のデータとフォースタ全体のスタートアップに関する知識を効果的に用いて、利用者に対しもっと高精度な多くの情報を届けていきます。

 

技術スタック

■フロントエンド:Nuxt.js / Vue.js / Next.js / React.js / Express / TypeScript
■サーバサイド:Ruby on Rails / TypeScript / Python
■インフラ・開発環境・CI/CD・監視:AWS(ECS・Redis・Aurora MySQL・CloudFront・AWS WAF・Lambda etc.)/ Firebase Authentication / Terraform・Terraform Cloud / Docker / Github Actions / Rollbar / Datadog
■ツール・ドキュメント管理:GitHub / Slack / Zapier / Figma / Notion

 

2. タレントエージェンシー支援システム(SFA/CRM

タレントエージェンシー支援システム(SFA/CRM)は、日本を代表するスタートアップと、それを加速させることができるタレント(才気あふれる人々)とのより多くの対話の機会を創出するための「マッチングプラットフォーム」です。

また、ヒューマンキャピタリストの生産性向上を通して、「起業は人のブライトキャリア」というマインドのイノベーションを加速させることを狙いとしています。

※今後の展望に関しては、全てをこちらで語ることはできないので是非カジュアル面談でお話しさせていただけると嬉しいです。

 

今後の開発について

組織の拡大に伴いこのタレントエージェンシー支援システムがカバーする領域も拡大しており、重要なデータについては集約を進めるとともに、デプロイ頻度を高く保ちつつ安全なリリースが行えるようE2Eテストの導入も行いました。

事業を支えるプロダクトとして更なる機能改善はもちろん、開発において小回りが利くようにバックエンドとフロントエンドの責務分離やIaC管理の改善も行っていきます。

 

技術スタック

■フロントエンド:Nuxt.js / Vue.js / TypeScript
■サーバサイド:Ruby on Rails / Python
■インフラ・開発環境・CI/CD・監視:AWS(ECS・Lambda・Elasticsearch・Redis・CloudFront・AWS WAF etc.) / Terraform・Terraform Cloud / Docker / Rollbar / Github Actions
■ツール・ドキュメント管理:GitHub / Slack / Zapier / Adobe XD / Notion / Playwright

開発手法・環境

アジャイル

弊社では継続的にアジリティやプロダクトの価値を上げ続けるため、スクラムをベースにアジャイルのプラクティスを組み合わせて開発しています。具体的に現在実施している内容としては、定期的なふりかえり、短いイテレーション、モブプログラミング、カンバン、プランニングポーカーなどです。ただしアジャイルコーチ経験があるメンバーと共に自分たちにとって最適な開発スタイルを探求し続けているため、これは現時点でのスナップショットになります。

 

その他

ソフトウェアエンジニアは業務の中で学習をし続けることが大切だと思っています。そのため週に1時間の輪読会、週に30分のLT大会の時間を設けています。これまでの輪読会では「プロダクトマネジメント」「Rubyで作るRuby」「UNIXという考え方」「SQLアンチパターン」「入門 監視」などを読んできました。

終わりに

フォースタートアップスのサービスの紹介と技術スタックをまとめてみました。

私たちはビジョンドリブンのチームです。

エンジニアドリブンでもプロダクトドリブンでもありません。

ビジョンを達成するために、どのようなものを作らないといけないか。

そのためにはどのようなエンジニアリングで取り組まないといけないか…という形で落としこんでいくので「技術のみに興味がある」といった志向の方は、少し合わない可能性があります。

ただ、技術的な挑戦がないわけではありません。

ビジョン達成のためには、技術を駆使して解決しなければいけない課題は多く、新しい技術を知らなければいけないので、当然のこととして様々な技術を取り入れています。

もしご興味を持っていただけましたらまずはカジュアルにお話をさせていただきたいです。

 

We are Hiring!

フォースタートアップスでは共に働く仲間を募集中です。本記事を読んで興味を持っていただけましたら採用情報をご覧ください。