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【フォースタ テックブログ】STARTUP DBリニューアルについて 〜スタートアップ業界にとって新たな一歩をつくる〜

2021年3月に、国内最大級の成長産業に特化した情報プラットフォームである「STARTUP DB」(スタートアップデータベース)のサービスリニューアルを行いました。本記事では、プロダクトオーナーと開発責任者それぞれの目線から今回のリニューアルについて纏めてもらいましたので、リリースに至るまでの道程をご紹介します。

プロダクトオーナーが語るサービスリニューアルについて

こんにちは、弊社で運営している成長産業に特化した情報プラットフォーム「STARTUP DB」のプロダクトオーナー寺田(@yuyaterada)です。この度、2021年3月18日にサービスリニューアルとあわせて、ENTERPRISE β版の機能リリースをしました。リリースまでの経緯とリニューアル内容について紹介をしていきます。

リリースまでの経緯、コンセプト

STARTUP DBは2018年5月31日にサービスを開始してから間もなく3周年を迎えます。

約1年前にプロダクトに関わるメンバーでプロダクト合宿をし、STARTUP DBで目指す世界観やプロダクトポリシーなどについて議論しました。コロナ禍でもあった為、リモートでGoogleのJamboardを使って議論を進めました。その合宿の中で、スタートアップエコシステムとは?誰に対してどんな価値を提供するのか?など深い議論を重ね、チームとして『国内スタートアップエコシステムのキャッシュフローの総量を増やすこと』をプロダクトミッションとして、国内スタートアップとエコシステムビルダー、それぞれの信頼できるパートナーとの出会いを創出することを目指していく方針になりました。

※プロダクト合宿でつかったJamboardの1例

そこで、よりミッション達成に向けて推進するべく、サービスリニューアルPJTを開始しました。

STARTUP DBでは会社のバリューでもある「Startups First(注1)」をプロダクトポリシーとして一番重きをおいています。それを第一前提に、合宿で話をした、直近で実現したいこと、中長期的に達成したいことを踏まえ、リニューアルプロジェクトを進めました。検討を進める中で既存UIでの追加機能開発も検討としてありましたが、アウトプットの点で実現できない部分があり、今回リニューアルという選択をとりました。

2020年5月頃からN1分析(注2)をスタートし、ユーザーシナリオなどを詰めていきました。10月頃から開発をスタートし、約半年弱の開発期間を経て、リニューアルリリースしました。

注1:全ては日本の成長のために。スタートアップスのために。スタートアップス=『進化の中心』にいることを選択する挑戦者達。

注2:1人の顧客を深く知り、そこからアイデアを掴んで実践に落とし込むという手法。西口一希氏著の「たった一人の分析から事業は成長する 実践 顧客起点マーケティング」より

スタートアップとの事業創造をサポートする機能「ENTERPRISE」

今回サービスリニューアルに合わせて、「ENTERPRISE β版」という機能もリリースしています。「ENTERPRISE β版」は、スタートアップとの事業創造をサポートする機能です。主に大手事業会社や投資家を中心としたエコシステムビルダーの皆様と国内スタートアップ、それぞれが信頼のできるパートナーとのアライアンス機会を創造していき、ひいては、スタートアップ、エコシステムビルダー双方のグロース支援に繋げていきたいと考えています。

ENTERPRISE β版」は先着30社審査制で6月末まで無償提供をします。7月以降の正式版リリースに向けて、利用企業と伴走しながら、プロダクトのアップデートをしていく予定です。リリース後多くの反響を頂き、既に先着30社の受付は終了しており、現在正式版の事前案内申込(特典あり)を受け付けしています。

開発責任者が語るリニューアルに伴うシステム変遷

こんにちは。アクセラレーション本部 テックラボグループの竹内です。ここからはSTARTUP DBのリニューアルの技術的な部分について説明します。

リニューアルに伴い変更したインフラ構成

旧STARTUP DBの構成図

新STARTUP DBの構成図

技術構成について

STARTUP DB(NEW)

言語:TypeScript
フレームワーク:Nuxt.js
インフラ:ALB, CloudFront, ECS, Fargate, ElastiCache, S3

SDBユーザー管理システム(NEW)

言語:Ruby
フレームワークRails
インフラ:ALB, ECS, Fargate, ElastiCache, RDS

SDB管理システム

言語:Ruby
フレームワークRails
インフラ:ALB, CloudFront, EC2, RDS, S3, ElastiSearch(NEW)

インフラの変更点について

まず大きな変更点としてRailsで作成していたSTARTUP DBをフロントエンド(STARTUP DB)とバックエンド(SDBユーザー管理システム)に分離しました。さらにEC2からECS+Fargateにしました。Fargateを選択することでEC2インスタンスを一切管理する必要がなくなり日々の負担が大きく軽減できたと思います。SDB管理システムがまだEC2ですが、今後同様にECSにしていく予定です。
SDB管理システムには全文検索を行うためのElasticsearchを追加しています。検索については後述しています。
これらのインフラはTerraformを利用してコード管理できるようになっています。

フロントエンドについて

Nuxt.jsでSSRモードを選択しました。また、CompositionAPIを採用しています。
これはCompositionAPIがVue3.xで正式に採用され今後の主流になるだろうと思ったこと、そしてレイアウト実装とロジックの分離を行いやすくなることを期待して選択しました。
個人としてはロジックの外出しに関してはうまくできたのではないかと思っています。

機能

認証方式の変更(Firebase Authentication)

今回のリニューアルで認証の実装をFirebase Authenticationを利用して認証する方式に変更しました。Firebaseのおかげでアプリケーション側のDBにはFirebaseのuidさえ保存しておけばユーザー管理ができるようになるため、よりセキュアな状態になっています。

Elasticsearchを使っての全文検索

今回、Elasticsearchを導入し、企業名および通称名だけでなく企業紹介の内容やサービス内容でも検索できるようになりました。
これにより、よりスタートアップの情報をお届けできるようなったと思います。ぜひ「ロボット 開発」「ロボット 利用」など色々なキーワードで検索してみてください。
検索結果画面の投資企業は検索キーワードでヒットしたスタートアップに投資している企業が並ぶようになっています。こちらもぜひ利用してみてください。
今後よりブラッシュアップしていきますので楽しみにしていてください。

全ポジション仲間募集中です!

STARTUP DBのプロダクトミッション『国内スタートアップエコシステムのキャッシュフローの総量を増やすこと』を達成していく為にはまだまだ序章です。今後スタートアップ、エコシステムビルダー双方のマッチング機会を増やしていくことで、事業創造の可能性を広げ、スタートアップエコシステムをブーストさせていきたく考えています。やりたいことがまだまだたくさんあり、是非1人目の事業開発、エンジニア、デザイナーなど全方位で仲間を募集しています!