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このブログのデザインを刷新しました。(2023/12/26)

認定スクラムマスター(CSM)研修に行ってきました!

初めまして!フォースタートアップス株式会社でエンジニアをしている平野と申します。STARTUP DBというプロダクトの開発を担当しています。

今回は2泊3日で株式会社アトラクタさんの認定スクラムマスター研修に参加させていただきましたので、その話を書きたいと思います。

イントロダクション

僕達のチームでは開発手法にスクラムを採用しています。しかし、スクラムで開発をしていくなかで「僕たちが行っているスクラムって本当にこれでいいんだっけ?」と違和感を覚えました。そこで、スクラムの本を読むなどしてスクラムの勉強を始めましたが、僕の中の違和感は消えませんでした。そんな中、認定スクラムマスター研修を見つけました。エンジニアリングマネージャーに相談したところ、会社での研修扱いにして参加してよいとのことだったので思い切って参加してきました。

スクラムとは

複雑な問題に対応する適応型のソリューションを通じて、人々、チーム、組織が価値を生み出すための軽量級フレームワークである。

スクラムガイドより引用:https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

ロールや作成物、イベント等が定められていますが、あくまでフレームワークなので、中身はチーム自身で決めていくことになります。

スクラムマスターとは

スクラムマスターは、スクラムガイドで定義されたスクラムを確⽴させることの結果に責任を持つ。スクラムマスターは、スクラムチームと組織において、スクラムの理論とプラクティスを全員に理解してもらえるよう⽀援することで、その責任を果たす。

スクラムマスターは、スクラムチームの有効性に責任を持つ。スクラムマスターは、スクラムチームがスクラムフレームワーク内でプラクティスを改善できるようにすることで、その責任を果たす。

クラムマスターは、スクラムチームと、より⼤きな組織に奉仕する真のリーダーである。

スクラムマスターは、さまざまな形でスクラムチームを⽀援する。

スクラムガイドより引用:https://scrumguides.org/docs/scrumguide/v2020/2020-Scrum-Guide-Japanese.pdf

スクラムマスターはスクラムを確立し自分のチームと組織にスクラムの理論を伝え、 チームが自己組織化するように導いていく存在です。

認定スクラムマスターとは

認定スクラムマスター(CSM / Certified ScrumMaster)とはScrum Alliance®が提供する認定資格です。認定スクラムマスター資格取得の試験を受ける為には、計16時間の認定スクラムマスター研修が必須となっています。

研修の流れ

僕が参加した研修は2泊3日の合宿形式でした。僕はオフライン形式の研修を選択しましたが、オンライン形式の研修もあるようです。6名で1チームを作り、3日間そのチームで行動します。

研修は座学とワークショップで行われ、全日、両方の形式を行いますが、

  • 1日目: 座学中心
  • 2日目: ワークショップ中心
  • 3日目: 座学中心

で行われました。

16時間の研修後、講師の方が、認定資格試験受験可能な方をScrum Alliance®に登録することで試験を受ける権利を得ます。試験は後日自分のタイミングで試験を受けることになります。

研修に参加するメリット 〜オフラインの場合〜

今回の研修に参加して2つのメリットを感じました。

  1. いろいろな立場・知識の人たちと話せる
  2. 講師陣の方とたくさん話すことができる
1. いろいろな立場・知識の人たちと話せる

この研修に参加する方達の立場・知識はさまざまです。

  • すでにスクラムマスターとして働いている方
  • これからスクラムマスターになろうとしている方
  • ほぼ知識がなく、新たにアジャイル開発を導入する方

この「いろいろな立場・知識の方がオフラインで一箇所に集まる」というのが1つ目のメリットです。なぜなら、朝食や昼食、夕食の時間など研修の時間以外に他の参加者と話す機会があるからです。

参加者は全員がチームに関して何かしらの悩みを抱えているようです。その悩みを共有し対応策を話たり、研修ではこう言っていたからチームに帰ったらこれやってみようかな、みたいな話ができます。すでにスクラムマスターとして働いている方からはスクラムの知識を得たり、リアルな現場の悩みを聞けます。スクラムの知識がない方からはスクラムに関していろいろな角度の質問が飛んできます。このようにいろいろな立場の方と話せることで自分に足りないスクラムの知識を認識できました。

2. 講師陣の方とたくさん話すことができる

ワークショップや座学の時間に講師と話すことができます。それに加えて、講師の方も朝食や昼食、夕食を一緒に食べますし、夕食後の歓談の時も同じテーブルで研修に参加している方との話に混じってくれます。この、講師の方と近い距離で話すことができる、話す時間がたくさん取れるのが2つ目のメリットです。「こういう時はどうしたら良いですか?」「うちのチームは今こんな状況で…」などの相談を直接講師の方にすることができます。講師の方はアジャイル開発やスクラムに関してかなりの知識と経験を持っています。たいていの質問には答えてくれました。

自分たちのチームが抱えている悩みを伝え、講師の方の経験からどう解決したかを聞いたり、アドバイスをもらったり、意見交換、講義の内容に関して質問するなど、かなり濃密な時間を過ごせました。

研修に参加して学んだこと

ワークショップの時間がたくさん取られていて、実践形式でスクラムを学べました。あくまで研修の内容はスクラムフレームワークスクラムマスターの役割等基礎的な事だけです。ですが、今まで間違っていた僕のスクラムの概念が正しい形で自分の中に落とし込めました。例えば、僕はスプリントレビューというものを重要視していませんでしたが、スプリントレビューはユーザーにとって不必要な機能のリリースなどを防ぐという大切なイベントである事を学びました。

結論と今後

1. なぜ認定スクラムマスター研修がおすすめなのか

認定スクラムマスター研修は座学だけでなく実践形式でスクラムについて学ぶ事ができる場です。これからスクラムマスターになる方や既にスクラムマスターの方、日々チーム開発に悩んでいる方にとって間違った知識や足りない知識が何か知る事ができ、正しい知識を身につけることができます。また、認定スクラムマスター研修に参加することでいろいろな立場・知識の人たちと話せますし、講師陣の方ともたくさん話す事ができるので現場のリアルな経験を共有できます。体系的にスクラムの実践方法を学びたい方におすすめです。

2. 研修に参加して学んだこと
  • スクラムの正しい知識
    今までスクラムに関して多少知識があると思っていましたが、僕の所属する開発チームが実践していたスクラムは足りないイベントがあったりスクラムの定められたルールに則っていないことに気がつきました。

  • スクラムイベントの実践方法
    2日目のワークショップでは、スクラムのルールに則って実際にチームでスクラムを実践します。このワークショップでスクラムの実践方法がわかります。

  • スクラムのイベントを全て実施する必要がある
    現状、僕の所属する開発チームはスクラムで定められた全てのイベントを行っているわけではありません。スクラムをやるのであれば全てのイベントを取り入れられるようにスクラムマスターが動いた方がいいなと思いました。

  • それでもスクラムは難しい
    合宿に参加したからスクラムの全てを理解したわけではないです。冒頭で言っていた「行っているスクラムってこれでいいんだっけ?」という違和感は完全に消えたわけではありませんので、これから更に学習と経験を積むことが大事だと思います。

3. 認定スクラムマスター研修後に実施したこと・チャレンジしたいこと
  • 1歩下がってチームをみてみる
    今まではチームの先頭に立ち自ら引っ張り、プロセスを変えることばかりに目を向けがちでした。ですが、全体を俯瞰し小さい変化に気づく事も大事だと気づきました。例えば、チームの発言で気づかぬうちに誰か個人を攻撃していないか、ミーティングにちゃんと参加しているか(PC開いて作業してしまってる人がいたり...)こういう事に気づいてもらえるように仕向けていくのもスクラムマスターの1つの仕事です。

  • コミュニティに参加する。
    これは今、参加できるイベントやコミュニティを探しているところです。悩みを共有しお互いに助け合えるコミュニティを見つけ、そのコミュニティで他の企業の話を聞くことで知識や足りない経験を補っていけるようにしていければと思っています。

これからもチーム開発に悩み続け、できる限りの改善をおこない、高いパフォーマンスが出せるチームにみんなでしていきます!

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