for Startups Tech blog

このブログのデザインを刷新しました。(2023/12/26)

【フォースタ テックブログ】事業成長を目指して社内向けシステムのデータ分析基盤を整える話

 

こんにちは、2020年10月よりfor Startups, Inc.のテックラボにジョインした速水です。社内向けのプロダクト「タレントエージェンシー支援システム(SFA/CRM)」のサーバーサイドエンジニアとして働いています。

今回は、上記プロダクトでGoogle Tag ManagerやGoogle Analyticsを導入し、データドリブンな施策を進めるための基盤を整えている話をさせていただきます。

タレントエージェンシー支援システム(SFA/CRM)とは

タレントエージェンシー支援システム(SFA/CRM)は、主に社内のヒューマンキャピタリストが利用するもので、顧客管理や業務プロセス管理のような役割を果たしています。顧客管理という特性上、安易に外部のサービスとデータを連携することができず、分析ツールの導入や可視化、分析があまり進んでいませんでした。RedashやKibanaを使った可視化が行われているデータもありますが、プロダクトの利用状況の把握という観点で、もう少し機動性を高めたいと考えました。

tech.forstartups.com

tech.forstartups.com

土台としてGoogle Tag Managerを導入

RailsやNuxtによるアプリケーションのため、Google Analyticsを直接導入することもできますが、連携するデータの加工や、機能自体の開発と計測の分離による機動性向上をふまえ、土台としてGoogle Tag Managerを導入し、その上でGoogle Analyticsと連携する方法を取りました。Railsでは、全ページ共通のテンプレートに、環境ごとに発行したコード(コンテナスニペット)を、環境変数に応じて挿入する形で導入しました。Nuxtでは、nuxt-community/gtm-moduleを使用しました。

いざ利用状況を見てみると、思わぬところがよく使われていたり、逆に要望はあったが実際にはあまり使われていない機能などが、数字として明確に見えるようになりました。また、数字が見えるようになったことで、「ここを細分化して見てみよう!」であったり、「ここのイベントは括って取得した方がより実態がわかりそう」といった議論も活発になりました。新機能の設計をする際も、現状ある周辺の機能がどれくらい使われているのか、実数が把握できると、達成すべきUXを定める参考になります。

連携するデータには注意が必要ですが、データの加工はもちろん、計測の出し入れをプロダクトの機能リリースとは別に行えることで、必要な時に必要なデータがある状態に近づきつつあります。

施策の実現スピードが上がるという副次的な効果も

転職候補者様に向けて提供している候補者様専用ページの中で、NPS®(ネットプロモータースコア)を取得しようというアイデアが出た際に、工数をかけずに最速で実現するにはどうしたら良いか、議論になりました。結果、Google Tag Manager経由で連携することができるHotjarというSaaSを採用し、当初の想定よりもかなり早いタイミングでリリースすることができました。Staging環境でのモックアップの共有も簡単に行うことができ、チームメンバー間のイメージの擦り合わせが早く進み、施策の実現スピード向上につながりました。

指標の設計やデータ取得、可視化、分析はあくまでプロセスで、どれだけ事業の提供価値につなげることができるかが重要ですが、どのフェーズにおいてもスピード感をもって取り組むことは、成果につながるスピードに直結すると考えています。

弊社ヒューマンキャピタリストとの面談後、転職候補者様からフィードバックをいただくことで、面談はもちろん、全体を通して体験の向上に役立てています。(画面はサンプルです。)

さらなるデータドリブンに向けて

フォースタートアップスでは、データドリブンをより加速していきたいと考えています。まだデータ量が少ないところや、取得していても活用し切れていないデータもありますが、一つ一つ課題をクリアして、その基盤を築いていくのは、非常に面白い仕事でもあります。

システムの利用者でもあるヒューマンキャピタリストも増えており、拡大していく組織でビジョンに共感しつつ、データドリブンによる事業提供価値の最大化に熱い思いを持っている人未来の仲間を募集中です!